ビデオ   バランステストによる診察法と治療法
   〜経筋・経別システムを応用して身体の歪みを正す〜(2巻セット)
             
出演 川嶋和義    価格¥12,000(税別) 医道の日本社出版

    
                
                                          注意:写真は出版内容と異なります。

 この度、医道の日本社から本会理事 川嶋和義氏の<バランステストによる診察法と治療法>がビデオ発売することとなりました。川嶋理事の30年に渡る研鑽の成果がこのような形で広く関係者の方々に理解していただけることは、懇話会にとっても大変喜ばしい限りです。ご参考までに下記、第41回全国集会東京大会ワークショップの抄録内容と共にお知らせいたします。謹んでお喜び申し上げます。 懇話会広報部

 第41回日本臨床鍼灸懇話会全国集会東京大会ワークショップより

         治療のための診断学
              「バランステスト(経筋・経別テスト)の診察法と治療法」
                       −実技指導を中心として−
                            演者:赤門鍼灸柔整専門学校専任教員   
                                      日本臨床鍼灸懇話会理事 川嶋和義
                                                  座長: 木下伸一

 「ご講演にあたって」 木下伸一

 懇話会は今まで「鍼灸師の質の向上」を目指して活動を行ってきました。具体的に「質の向上」とは、臨床家に必要な人格の形成・鍼灸不適応疾患鑑別能力・適応疾患に対するより適切な治療法の確立・より適切な治療法を確立するために必要な診断学の確立(鍼灸院診断学・治療のための診断学)などをいいます。
そして「臨床針灸」第1巻第2号『針灸院診断学』(1984年10月)において私は米山義先生とともに次のように主張して います。
 「7.今後の課題  確かに、私達は現代医学的な成果を踏まえることによって、適不適判断や予後推定などに示唆を与えてくれる診断レベルに到達できるかもしれません。しかし、針灸師の診断学である以上、針灸という治療手段そのものを有効に生かし、それを評価するための診断学であるという本質的な条件は不充分なままに残されています。・・・また、診断の重要な目的の一つに具体的な治療のための指針を得るということがあるのはいうまでもないことです。しかしながら、現代医学的な成果を生かした診断ということと針灸という治療手段に具体的な指示を与えてくれる診断ということの間には今少しギャップがあります。・・・したがって、私達はこうしたものに示唆を与えてくれる情報の獲得手段(問診・診察)を新たに発掘し、針灸の立場からした新しい疾病分類をも開拓しなければなりません。この結果として本当の開業針灸師のための診断学が完成されることになります。そして、この基盤の上でのみ私達の最終目標である対外的にも承認された針灸治療学を作りあげることが可能になります。しかし、このことを果たすためには、少なくともここで私達が提示しようとしている分類を踏まえた形での地道なデータ集積が必要であることは言を有しません。」
 そして、この目的を果たすため、懇話会は発足以来今まで「重篤疾患など鍼灸不適応疾患の鑑別および現代医学的分類による重症度分類ができた上ならば、いかなる診断法にもとづく治療法の発表であろうと詳細にわたる臨床観察を踏まえたものであれば採用する」という基本方針のもと活動してきました。その結果、数多くの臨床討論・シンポジュウムを通して一定の成果を上げてきました。しかし古来より経穴の主治作用には局所作用、近隣作用、遠隔作用があるとされているにもかかわらず、懇話会におけるその成果の多くはいわゆる局所作用にもとづくものであり遠隔作用についてはほとんど検討されていません。
 近年、本会会員である川嶋先生は本会の理念を貫きつつ30年来の研究の結果、運動器疾患のなかで理学検査・神経学的検査法において所見が陰性である愁訴に対し、「経筋・経別理論」を利用した診断学をもとに、経穴の主治作用のうち遠隔作用を用いた新しい治療法を提案されています。そしてその一端を、2年前の東京大会で「経筋についてのバランステスト」として、その理論の講義と診察法・治療法の実技公開をしていただきました。
 今回はさらに残りの「経別についてのバランステスト」の診察法の実技公開を中心に講演を行っていただき、私たち会員が本テストの正確な診察法・治療法の技術を習得し、今後その追試を行うことによって、本テストがどのような病態により有効であるのかを会員間で検証したいと考えます。


 
 「はじめに」 川 嶋 和 義 
 
 日常の鍼灸臨床で扱う患者の多くは「動きに伴い愁訴の誘発や増悪を訴える病態」であり、「病態を認識する診察法」で得た情報を、視点を変えて再認識すると「治療のための診察法」として再評価することが可能となる。つまり鍼灸臨床で用いられる診察法の多くは、動きの制限と関連しており、診察所見では陰性でも、わずかな動きの制限や不快感を訴えたり、愁訴と異なる部位に動きの制限などが観察されることが少なくない。したがって「動きの分析による理学テスト」は、極めて実践的であり、臨床全体の中で共有できるスタンダードな診察法と考える。
 人間の基礎構造は「4足構造」であり、多関節・多軸に相関連動する。向野は、経絡は多関節・多軸に縦経に連動し、とくに表裏経は四肢と体幹に連動すると述べている。したがって歪みが発生すると、その原因の如何に関わらず必然的に関連のある部位に連動し、上下・左右・前後偏差となって全身に波及する。とくに表裏・子午経と、表裏・同名経は、上・下肢と体幹に相関連動することになる。
 経絡経穴の概念を用いて、歪みを分析する方法を「バランステスト」と命名した。このシステムを応用すると、全身に波及した歪みを的確に判断できると同時に、治療すべき経絡を簡易に判断することが可能となる。また治療による病態の変化や、効果判定の指標にも有用であり、「治療のための診察法」の意義は高いと考える。

 川嶋和義(かわしまかずよし)
 1947年  北海道生まれ(1947,10,19)
 1973年  赤門鍼灸柔整専門学校卒業
 1977年〜 赤門鍼灸柔整専門学校講師
 1980年〜(社)全日本鍼灸学会宮城地方会会長
 1990年〜 日本臨床鍼灸懇話会理事
 2000年〜(社)全日本鍼灸学会理事

 主な著書
 「鍼灸不適応疾患の鑑別と対策」共著
 「鍼灸院経営のすべて」共著
 「疾患別治療大百科シリ−ズ1−腰痛−」共著
 「疾患別治療大百科シリ−ズ2−膝関節痛−」共著
 「疾患別治療大百科シリ−ズ3ー頸肩腕痛−」共著



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